言葉を聞く人、雰囲気を聞く人
言葉を聴く人と雰囲気を聴く人
「このアーティストのレビュー⭐︎5と⭐︎1ばっかりなんだよね。」
先日そんなアーティストのライブに誘われて行った。
そんな時に友人から言われた言葉だ。
しかも全く聞いたことのないアーティスト。
曲もアーティストの名前も年齢も全く知らない。(多分男性というくらい)
初めて知らないアーティストのライブに参加した。
音楽に精通している友人からの誘いで最近ライブに行っていないと思いふと参加してみた。
新進気鋭の若手アーティスト「小袋成彬」だ。
ライブが終わった後も読み方がわからなかったが「おぶくろなりあき」と呼ぶらしい。
ライブハウスに入り、お酒を呑み、BGMのSigur Rosを聞き映画の中にいるような雰囲気で開演を待った。
開演の時間になるとBGMは静かになりライブハウスの雰囲気も静まり返った。
小袋成彬はギターの調整をしにきたスタッフかのようにしれっと現れ音楽の時間が始まる。
初めての音楽、初めての空間
歌い出した瞬間、衝撃とたしかに賛否両論ある音楽だなと感じる。
今まで聞いてきた音楽とはんまぁぁぁっっっっったく違った。
今後音楽ってAIである程度できてしまうんだろうなって思っていた中、このアーティストを聞いて考え方がガラッと変わった。
この人の作る音楽はAIではぜっっっっったいに作れない。
そんな気持ちにさせられた。
みんなが知らないものは一度叩かれる
賛否両論あるのは今まで聞いてきた音楽と異なるからなんだろうなと思います。
低いレビューをつけている人は次の音楽になれていないだけなんだろうな。
だからこの音楽が当たり前になってから最低のレビューをつけていた人はひっくり返る。
この音楽はJ-POPに収まらないので新しいジャンルとして確立させてほしいと願うばかりです。
さて、そんなことを友人と話していた時に言われた一言
「歌詞が独特だからね」
と言われて音楽の聴き方について今更衝撃を受けました。
ん?歌詞?
あれ?そういえば俺、歌詞全く聞いていない...
昔から歌詞がいいよねーとか言われても何も共感できず家に帰って歌詞カードを見てなるほどと思うタイプでした。
何十回聞いても歌詞は耳を素通り状態。
一つの音符くらいに聞こえています。
むしろ聞いているのは後ろに流れる音楽(主にシンセサイザー)
だから歌詞が覚えられず、カラオケに行っても歌詞がわからないんです。
今回のライブも歌詞は全く聞かずに音楽の雰囲気を感じながら妄想の世界に浸っていました。
これって日常生活でも同じことで実は人の会話をあまり覚えられないという特徴があります。
あ、仕事に支障ない程度には覚えていますよ笑
聞こうとはしているんですが、聞いているのは話している言葉の雰囲気。
たまに言葉を覚えるゲームとかあるじゃないですか。
となりの人が言った言葉を覚えていってずっと覚えていくゲーム。
あのゲームとか全くできなくて困っていました。
なんて言うゲームでしたっけね。
それでもこれまで問題なく生きていけるのって相手の目に見えないものを見てきたから。
(幽霊じゃないよ笑)
声のトーンやその人の今出している雰囲気。
そんなところを見ながら会話をしているように思います。
目に見えないものって面白いなと思っていて自分が当たり前のように聞いていたり考えていることが相手にはそうでなかったりする。
だからこそノンバーバルコミュニケーションは面白いしそれを言語化するのって奥深いなと感じる次第です。
皆さんは音楽は歌詞を聴く派ですか?曲(雰囲気)を聞く派ですか?